ダイヤモンドホイールについてケイヒンダイヤ
*ホイールの取り付け
ホイールの取り付けに際しては、取り付け穴、フランジ取り付け部の汚れをよく取り除き、ダイヤルゲージにて振れが最小限になるように正しく強固に取り付けて下さい。取付後は、バランスウエイトにてバランスを取り、振れを測定し、側面部、外周部振れは、0.02mm以下に確保して下さい。ホイールの取付が不完全ですと、ワークにビビリマークが発生し、機械が振動して研削音が高くなり、ホイールの寿命も著しく短くなります。*ホイール周速
ダイヤモンドホイールの適正周速は、ホイールの形状、寸法仕様等の他に研削盤の種類、精度、研削方式、ワークの材質、加工箇所の形状、切込方法、送り速度を充分考慮して決定するべきですが、一般的には下記の範囲内での使用をお勧め致します。●レジンボンド
湿式研削 | 25m/s〜30m/s |
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乾式研削 | 15m/s〜20m/s |
●メタルボンド・ビトリファイドボンド
湿式研削 | 17m/s〜30m/s |
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乾式研削 | 8m/s〜12m/s |
*切り込み量
切込みの大小は、加工能率の良否を左右します。加工能率を上げようとして、いたずらに大きくすることは砥石寿命を短くします。下記の基準切込み量を目安としてご使用下さい。
粒度 | 切込み量 |
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F100〜F120 | 0,02〜0,03mm/pass |
F140〜F230 | 0,01〜0,02mm/pass |
F270〜 | 0,01mm/pass |
*研削液
研削液の種類は、ワークにより使い分けるべきですが、一般的には冷却性に主なポイントを置き選択して下さい。研削液のかかり方の良否により、ダイヤモンドホイールの寿命及び加工能率に大きな影響を及ぼすので、研削点に研削液が充分かかる様にご注意下さい。
*ツルーイング(修正)とドレッシング
ケイヒンダイヤモンドホイールは、納入時に正しくツルーイング・ドレッシングされていますが、苛酷な条件下での使用、長時間に亘る使用等による形くずれが生じた場合には、ツルーイングを行ってください。ツルーイングは、主にブレーキドレッサーによる方法、その他各種の方法がありますが、単石ドレッサーによるツルーイングは絶対に行わないで下さい。
ツルーイング後または使用途中で切れ味が悪くなった場合は、切れ刃であるダイヤモンドを露出させる為、下記の仕様のスティックにてドレッシングを行い、ホイール面にスラリーが出来る程度に研削液を調整して下さい。
ダイヤモンドホイール | スティック仕様 |
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〜#80 | GC120H |
#100〜#230 | GC220G |
#270〜 | GC320G |