CBNホイールについてケイヒンダイヤ
*CBNホイールの特徴
超砥粒CBN(立方晶窒化ほう素)は、米国GE社で開発されたダイヤモンドに次ぐ硬い砥粒で、しかも熱安定性に優れ、HRC50以上の工具鋼・ダイス鋼・鋳鉄その他各種合金鋼、HRC40以上のニッケル・コバルトベースの超合金の分野に適しています。
又、CBNホイールは一般のアルミナ砥石に比較して、高い材料除去率、長い砥石寿命、ワークの寸法管理が容易で良好な切れ味が持続し研削熱の発生も少なく、研削焼けもほとんど無い為、長時間連続加工が可能です。
*ホイール周速
CBN砥粒は熱安定性に優れているので機械の剛性の許す限り、周速を上げる程研削比は伸長します。
乾式研削の場合は、ワークに研削焼けが発生するので、下記の条件範囲にてご使用下さい。
湿式研削 | 28m/s〜60m/s |
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乾式研削 | 17m/s〜23m/s |
*研削液
研削液の種類は、ワークにより使い分けるべきですが、一般的には冷却性に主なポイントを置き選択して下さい。研削液のかかり方の良否により、ダイヤモンドホイールの寿命及び加工能率に大きな影響を及ぼすので、研削点に研削液が充分かかる様にご注意下さい。
*ツルーイング(修正)とドレッシング
ツルーイング方法は、ブレーキドレッサーによる方法・スティックによる方法・軟鋼研削による方法・インプリドレッサーによる方法等が有りますが、いずれの場合にも、必ず湿式で行い、ホイールとツルーイング工具の接触面に研削液が直接かかる様に調整して下さい。
ドレッシングは、ツルーイング後の目つぶれを除く作業で、切れ刃を露出させる為、A系のビトリファイドのスティックにて目立てを行います。
スティック粒度は、CBNホイール粒度の1〜2ランク細かい砥粒を使用し、又結合度はE〜Hのものを使用して下さい。効果的なドレッシング方法としては、スティックをホイールに強く押し付け、ドレッシング中は、ホイールにスラリーが出るくらいに研削液を調整して下さい。
*CBNホイールの選択基準
アルミナ砥石をCBNホイールに替える時の粒度選定の目安は、下記の基準が適当と考えられます。
アルミナ砥石 | CBNホイール |
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#46〜#60 | #80〜#120 |
#80〜#120 | #140〜#270 |
#270〜 | #325〜#400 |